中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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対立構造からの作文

 「野ネズミと家ネズミ」を読んで、たとえ話の構造を図にあらわしてみましょう。

 野ネズミと家ネズミは仲良しでした。家ネズミは野ネズミによばれて、ごちそうになりに、いそいそと野に出かけました。ところが、大麦と小麦ばかり食べさせられたので、こういいました。
 「うちへ来れば、うまいものがいっぱいあるから、いっしょに来て、なんでもおあがりよ」
 家ネズミが見せたのは、豆や麦のほかに、ヤシの実や、チーズや、ハチミツや、果物でした。いよいよごちそうに手をだそうとしたとき、急に人間が戸を開けました。2匹は驚いて壁の割れ目に飛び込みました。
 野ネズミはため息をつき、家ネズミにいいました。
 「さようなら。君は危ない目や、恐い目にさんざんあいながら、うまいものを腹一杯食べているが、私は大麦や小麦を食べて、のんきに暮らしていくよ」
(河野与一編訳 『イソップのお話』 岩波少年文庫)

 野ネズミと家ネズミでは、生活にたいする考え方が異なります。野ネズミは、質素でも安全にのんきに暮らしています。一方、家ネズミは、ぜいたくをするために、リスクのあるびくびくした暮らしをしています。

      野ネズミ←―→家ネズミ
       質素 ←―→ ぜいたく
       安全 ←―→ リスク
      のんき ←―→ びくびく

 このような対立構造がわかると、それぞれの立場で考えを述べることができます。また、両者に共通する問題解決を述べることも可能です。

例1: 野ネズミの考え
 ぜいたくな暮らしをしたいものである。
 でも、リスクを冒し、びくびくして暮らすのはどうだろうか。
 人間につかまると、生きることはできないだろう。
 生命を大切にしよう。
 だから、質素でも安全にのんきに暮らしたほうがよい。

例2: 家ネズミの考え
 質素にして、安全でのんきに暮らすことはできる。
 でも、平凡な毎日を過ごすことはどうだろうか。
 リスクがあるから、生きている実感がある。
 一度しかない人生を楽しもう。
 だから、リスクから得られるもので、ぜいたくに暮らそう。

例3: 共通の問題解決
 両者は、食糧を得るために、それぞれの暮らしをしている。
 野や家のほかに、食糧を得ることはできないだろうか。
 たとえば、海岸はどうだろうか。おいしいものが、たくさんある。
 フナムシやカニがいる。
 潮が引くと、ウニやナマコのほかに、サカナもとれるかもしれない。
 だから、食糧を得るために、現状に固執することなく、新しい暮らし方に取り組んでいこう。


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