中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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質問の立て方

 何のために調査するかによって、どのように調べるかが決まります。

 「人は結婚したほうがよいか」という調査結果が新聞にのっていました〔1〕。30代の未婚者は、58%が「必ずしも必要ない」、35%が「結婚したほうがよい」と回答しています。30代が結婚していない理由に、「自由な時間が減るのがいや」「独身の暮らしに満足している」「結婚生活に必要な収入が得られない」が上位にあがっています。

 結婚していない理由

 「結婚したほうがよいか」という30代への質問は、結婚願望を調べることもあるでしょう。しかし、それ以上に、「家庭をもち、子どもが生まれ、育てたいか」ということを確かめたいのではないでしょうか。

 だとすると、「結婚したほうがよいか」という質問は、「結婚して子どもを育てる」こととは必ずしもつながりません。たとえば、未婚者の年収が400万円以下では、結婚は「必要ない」が67%で、400万円以上では49%です。年収の低い人ほど、結婚から遠ざかる傾向になっているからです。

 そこで、質問を「自分の分身であるDNAを未来に残したほうがよいか」とすると、どうでしょう。「残す必要はない」よりも、「残したほうがよい」が上回る可能性があります。

 なぜなら、結婚にかかわる経済的な制約がない質問だからです。また、「結婚したほうがよいか」という質問ではないので、「自由な時間が減るのがいや」「独身の暮らしに満足している」「結婚生活に必要な収入が得られない」という回答理由はなくなるでしょう。

 動物は本能として、DNAを次の世代に引きつごうとします。人も動物です。過去から現在、そして未来へと、自分を媒介として生命を継承する使命のようなものがあります。

 この調査では、「30代の結婚願望」という先入観にとらわれないほうがよでしょう。DNAを残したいかを問うことによって、「子どもがほしいけれど無理」といった実情が浮かび上がってくるからです。


参考文献
1.読売新聞 2007年5月14日朝刊、「30歳代ライフスタイル」ネット調査


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