中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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気持ちを書く・考えを書く

 「作文と論文」で、作文をクイズ型、論文をなぞなぞ型としました。違いは、問いの答えに理由が不要か、必要かです。これから、くわしく作文と論文を比べてみましょう。

1.作文と論文の共通点
 提出する作文・論文には、主題(テーマ)があり、字数や時間(期限)の制約があるのが普通です。どちらも、新規性・有用性があるほど、価値は高まります。知りたかったこと、なるほどと思うこと、役に立つことを書きましょう。

2.作文の特徴
 作文によって、気持ちを伝えます。感想・感動・感情・感銘など、感じたことを伝えます。本を読んだ感想、感動した体験、喜怒哀楽の感情、心を打たれたことをなどを書きます。たとえば、感想文、出来事の作文、紀行文、随筆、物語、小説が作文にあたります。
 「〜と思う」によって、気持ちを伝えます。
 例:「楽しかった(と思う)」「すがすがしい(と思った)」「身をくねらせて雨水をたどるイワナはヘビのようだ(と思った)」。
 このほかに、ようすを述べたり、対象を説明する作文があります。たとえば、観察日誌、記録文、記述文、説明文、ニュースは、事実をもとに伝えます。
 5W1Hの問いに答えたり、意外・感心・情感などの問いに答えたりすることで、作文を構成することができます。
 作文の構成には、文化人類学者の川喜田二郎氏が創案したKJ法が使われています。思いついたことをカードに書き、カードをまとめながら、つながりをつけます。構成のメモができたなら、メモをもとに文章にします。

3.論文の特徴
 論文によって、自分の考えとその理由を伝えます。「私は〜のように考える」と書いても、理由がなければ「〜のように思う」と同じで、作文になってしまいます。いいかえると、論文は、考えを理由によって証明する文章です。「私は〜と考える。なぜならば〜」が基本です。
 論文には、小論文、卒業論文、企業論文、特許明細書、社説などがあります。
 証明方法によって、論文にはいくつかの構成型があります。
例:問題解決型、調査研究型、賛成反対型、自由型。
 考えを先に述べるか、後に述べるかによって、三つの型(頭括型・尾括型・双括型)があります。
 論文では、とくに事実と考えを区別します。事実によって、考えを論証または導出します。
 文科系の論文は、第三者の査読(点検読み)が難しいのが実情です。弁証法の正反合による賛成反対型にみられるように、対立する価値観の違いがあるからです。そこで、対立する考えを覚えると、比較的かんたんに小論文が書けます。厳密な論証が難しい場合は、作文に近いといえましょう。
 論文を思いつきの連想で書くと、何をいいたいのかわからなくなる可能性があります。はじめに論理を構成し、構成を確かめて文章にするとよいでしょう。構成ではたとえば、考えと理由を階層化した論理構造をつくります。これにより、早い段階で論理の誤り・もれ・重複を防ぐことができます。


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