中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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琵琶湖の問題解決3

 問題分析から目的展開に進みました。これから、手段の検討をします。

3.手段検討
 「フナなどが田んぼに遡上できるようにする」を、問題解決の目的にしました。そこで、この目的を実現する手段を考えます。

      琵琶湖の目的展開

 「遡上」から、魚道を連想できます。
 「水路」から、水門、貯水、ダム、段差が連想できます。

 「魚のゆりかご水田」プロジェクトでは、田んぼ専用の魚道を開発しました。「排水路に何枚も板をはめ、ダムのようにせき止めて田んぼの水位まで徐々に上げる手法」をとりました〔1〕。

 この手法を仮に「段差水路」とよぶことにします。板は、凹を横に広げた形です。板の分だけ簡易ダムができ、遡上した魚はダムからダムへと遡(さかのぼ)り、田んぼに達することができます。

     段差水路

 段差水路を評価してみましょう。原理が簡単なので、実現できそうです。
”兵
 せき止める板の幅や枚数によって、水量や流速を制御できる。
費用・時間
 コンクリートのダムやゴムを膨らませるダムに比べ、板を使う費用・時間は知れている。
作業範囲・組織
 田んぼのある地域レベルで対応できる。
ぞ霾鹽礎
 モデルケースとして広報することで、この方式が普及する。
ゥ螢好
 大雨の場合、事前に板をはずすことができる。
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 板、コンクリートなどの資財、資金、作業者などを調達する。

4.実施結果
 段差水路による「ゆりかご水田は本来の狙いに加え、別の成果も」ありました。
 「この魚道を使うと、排水路と水田の水の圧力が釣り合うため、田んぼで頻発する水漏れが減り、濁水や富栄養化の原因となる窒素やリンの琵琶湖への流出が減る」ことが分かりました。

 農業の機械化のために、魚が田んぼに遡上できなくなり、琵琶湖の漁獲高が減りました。また、湖には窒素やリンが流入しました。農薬・化学肥料を減らし、魚が生きることのできる「ゆりかご水田」に期待がよせられています。


参考文献
1.読売新聞 2007年5月16日 朝刊


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