中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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命題に対する作文1

 高校入試の国語の問題を考えてみましょう。「最近の若者は周囲への心遣いが足りない」という意見に対して、意見文を書く問題がありました(栃木県 2006年)。この種の問題は「カラスは黒い、を論ぜよ」と同じ構造なので、作文しやすいといえます。

 かぎかっこ内は、「である」という判断を表した文で、命題といいます。この命題を「カラスは黒い」と置き換えてみましょう。すると「すべてのカラスは黒い」と同じ内容になります。はたして、すべてのカラスは黒いでしょうか?

 「すべてのカラス」「あるカラス」と「黒い」「黒くない」を組み合わせると、つぎのような4通りの命題ができます。←→は反対を、×は矛盾を、↓は大小を表します。

すべてのカラスは黒い ←→ すべてのカラスは黒くない
×
あるカラスは黒い ←→ あるカラスは黒くない

 事実は、黒くないカラス(コクマルガラス)が存在します。したがって、「すべてのカラスは黒い」は誤りです。正しい判断は、「あるカラスは黒い(=黒いカラスがいる)」と、「あるカラスは黒くない(=黒くないカラスがいる)」です。

したがって、「カラスは黒い」という意見に対し、つぎのような作文(意見文、小論文)を書くことができます。

作文例
 私は、「カラスは黒い」という意見に反対である。なぜなら、すべてのカラスが黒いわけではないからだ。
 たしかに、ハシボソガラス・ハシブトガラス・ミヤマガラスは黒い。しかし、コクマルガラスという白黒まだらのカラスがいる。このことは野鳥図鑑に載っている。私は、「黒くないカラスもいる」という判断のほうが正しいと考える。


 つづく

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