中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< ことわざを使った文章4 | 最新へ | しゃれ・なぞなぞ作り1 >>

なくてもよい「と思う」

 文末には、言いたいことが書かれることが多い。その文末が気になった。

 「気流」という投稿欄に、五つの記事が載っていた。そのうち、三つの記事が「思う」で終わっている〔1〕。

 警察当局は原因の究明と詳細な事実の公表を急ぐとともに、国民の信頼回復に、全力を尽くすべきだと思う。 (金子一之 「警官の女性射さつ 国民への背信だ」)

 静かな環境を重視する意識がもう少し広まってもよいと思う。 (出口育子 「あまりに多い音情報の押しつけ」)

 物を大切にする気持ちをもっと持ってほしいと思う。 (チュイサギアム・アピナン 「物を大切に使う気持ちを持って」)

 別の紙面では、記者も「と思う」で文末を締めくくっている。

 手入れは大変だが、虫と子供たちの笑顔に会える場所を、いつまでも守り続けたいと思う。(堀田佳彦 「『身近な自然』再発見」)

 「と思う」は、なくても読める。四つの文末から「と思う」を削除してみると、次のように意味が通じることがわかる。

  全力を尽くすべきだ。
  もう少し広まってもよい。
  もっと持ってほしい。
  いつまでも守り続けたい。

 文末に「思う」を書かないようにしてはどうだろう。「と思う」をつけると、自信がなさそうである。「個人的な思いであって、たいした根拠や確信はありません」と受け取られかねない。考えにしっかりした根拠があれば、「と考える」と書くことができる。


参考文献
1.読売新聞 2007年8月27日朝刊


- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ