中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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学士力で大卒者の質保証

 大学を卒業した人を学士といいます。新聞によると、卒業認定試験の実施が、中央教育審議会によって提案されました。学士の質低下を防ぐためです〔1〕。

 学士力は、卒業までに最低限身につける能力です。知識、技能、態度、創造的思考力からなります。それぞれ、つぎのような項目から定義されています。コミュニケーション力、論理的思考力、プロジェクト管理力、問題解決力などは、産業界で求められている能力です。

 知識: 異文化の理解、社会情勢や自然・文化への理解
 技能: コミュニケーション能力、情報活用力、論理的思考力
 態度: チームワーク・リーダーシップ、倫理観、生涯学習力
 創造的思考力: 総合力、問題解決力

1.問題の構造
 いままでは厳しい受験によって選別され、学士の質がある程度保証されてきました。ところが、高望みをしなければ誰でも大学に入れる時代になりました。現状では、大学は入ってしまうと、出るのは容易です。そこで、学士の質が問われることになりました。

 図は、学士の質低下に関する因果関係を表しています。規制緩和によって、大学の新規参入が増え、卒業条件となる単位の内容を各大学が設定できるようになりました。これにより、学士の種類が多様化しています。また、大学が資格試験への予備校となった問題も、危機感をつのらせる原因になっています。

   学士に対する危機感

2.問題解決
 学士に対する危機感をなくすには、どうすればよいでしょう。戦後の日本は、アメリカの教育制度を手本にしてきました。そのアメリカでは、大学の成績を数値化し、進級や卒業を厳格に判定しています。中央教育審議会の提案は、安易に卒業させない方法です。学士力を定義して卒業認定試験をします。一定の基準を満たす者を卒業させることによって、質の低下を防ごうとしています。

 学士力が導入されると、勉強しないで卒業することは難しくなります。


参考文献
1.読売新聞 2007年9月10日朝刊: 「学士力 4分野13項目 中教審が定義 大学卒業に厳格な認定試験も」、「学士力 全入時代で出口厳格化 大卒者の質低下に危機感」


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