中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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「べきだ」には理由を

 つぎの文章は、新聞に投稿された記事の一部です。高校で英語を教えていた日本人の先生が、「すべきだ」という考えと、「思う」という気持ちを書いています〔1〕。

 私は(小学校では英語よりも)国語の時間を増やして、日本語に親しむように指導すべきだと考えている。〇笋子供の時は、母に子供向け雑誌を読んでもらっていた。△かげで読書する習慣がついた。M系の私が英語の指導書などを読み、英語教師になることができたのも、読書好きだったおかげだと思っている。
 小学校で国語の時間を増やし、日本語や読書に親しむことによって、将来、仕事や趣味の領域を広げる下地を作ると思う。小学校の国語教育の充実を切に望んでいる。

 考えを述べるときには、理由を書きましょう。この文章は、「読書に親しむと、将来の下地を作る」を、´↓で例証しています。ところが、「日本語に親しむように指導すべきだ」という根拠が示されていません。また、「国語の時間を増やすと、なぜ読書に親しむことになるのか」が不明です。さらに、「日本語に親しむと、なぜ将来の下地を作ると思う」のかが分かりません。

 国語の教育ではとくに、自分の考えとその理由の関係を表現できるように指導すべきだと考えています。なぜならば、「すべきだ」と書いてあっても、理由がなければ理解できず、考えを伝えることができないからです。

 「日本語」を「読書」で置きかえると、意味が通じそうです。「小学校で国語の時間を増やし、読書に親しむようにすることによって、将来の下地を作る。なぜならば、私の読書体験が示している」。


参考文献
1.読売新聞 2007年11月19日朝刊 「気流 小学校での国語 一層の充実望む 元高校教諭 81」


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