中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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誤解を防ぐ表現

 つぎの文章は、正しく伝えるための留意点について書かれたものです〔1〕。

 読みやすく魅力のある文章をめざしたい。「講議」「専問」「異和感」といった誤字、「耳ざわりがいい」「立派な生きざま」「尊敬させていただく」といった無神経な表現の連続する文章は論外だ。こういう面の対策は簡単。醜態をさらさないために国語辞典がある。 (略) 辞書で解決できない問題も多い。 (略) 伝える側はある情報をことばに託す。受けとる側は逆にことばから情報を探る。この構造がくせものなのだ。「僕の好きな人」も「彼女の写真」も「再婚した弁護士の妻」も「兄は妹のように歌がうまくない」も「二百万円の貯金と株の半分」も心配になる。表現が正しくても、それが多義的なら、情報が思いどおりに伝達できるという保証はないからだ。

 例示されている誤字、誤用、曖昧な表現を直してみましょう。

1.誤字を修正してください。
 講議  専問  異和感

2.正しい使い方にしてください。
 耳ざわりがいい
 立派な生きざま
 尊敬させていただく

3.複数の意味を書いてください。
 僕の好きな人
 彼女の写真
 再婚した弁護士の妻
 兄は妹のように歌がうまくない。
 二百万円の貯金と株の半分

答え









答え

1.
 講義  専門  違和感
2.
 耳障りな 耳触りのよい (漢字によって反対の意味になる)
 はげしい生きざま (はげしい、すごい生き方は立派とはいわない)
 尊敬する
3.
 僕が好きな人
 僕を好きな人

 彼女が写った写真  
 彼女が持っている写真
 彼女が撮った写真

 再婚した、弁護士の資格をもつ妻 (再婚したのは妻)
 再婚した、夫が弁護士だった妻 (再婚したのは妻)
 再婚した弁護士の、妻にあたる人 (再婚したのは夫)

 兄は、妹のように(は)歌がうまくない。 (兄はへた、妹はうまい)
 兄は妹のように、歌がうまくない。 (兄も妹もへた)

 二百万円相当の、貯金と株の半分 (100万)
 二百万円の貯金と、株の半分 (200万+株/2)
 二百万円の貯金と株の、それぞれ半分 (100万+株/2)


参考文献
1.中村 明: 絶妙の無駄 表現の奥の人影、日本女子大附属高校 入試問題国語


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