中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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長い文を分ける4

 つぎの文章は、長短4つの文からなります〔1〕。練習のために、3番目の文(179字)と4番目の文(128字)をいくつかの文に分けてみましょう。

 私はまず直立二足歩行に踏み切ったのは、おとなではなくて赤ん坊であったと考えている。

 どうしてこういう考えになったかというと、サルの赤ん坊にくらべて、人間の赤ん坊があまりにも未発達の状態で生まれてくることが、気になりだしたからである。

 サルの赤ん坊は手足の握力が十分発達したのちに生まれてくるから、生まれたときから母親の胸にしがみつくことによって、母親が群れとともに遊動生活(nomadism)をつづけてゆくことの妨げとはならないが、人間の赤ん坊にはそういう芸当ができないから、このような赤ん坊の生まれた母親はどこかに隠れ家を求めて、そのなかである程度大きくなるまで赤ん坊の世話をしてやらねばならない。

 すなわち、サル時代を通じての伝統であった群れの遊動生活というものに別れをつげて、永住的ではないにせよ定着生活をせざるをえなくなったのであるが、この隠れ家に定着しているあいだに、未発達で生まれた赤ん坊は発達とともに直立二足歩行をはじめるようになったのである。


答え










答え

 「が」には逆接「しかし」の役割と、前後をつなぐ役割があります。理由を表す末尾の「から」「よって」を接続語に置きかえることができます。

 つぎの例は、八つの文に分かれています。文の平均は40字〔=(192+127)÷8〕です。

例:
 サルの赤ん坊は手足の握力が十分発達したのちに生まれてくる。だから、生まれたときから母親の胸にしがみつくことができる。これにより、母親が群れとともに遊動生活(nomadism)をつづけてゆくことの妨げとはならない。しかし、人間の赤ん坊にはそういう芸当ができない。そこで、このような赤ん坊の生まれた母親はどこかに隠れ家を求める。そのなかである程度大きくなるまで赤ん坊の世話をしてやらねばならない。

 すなわち、サル時代を通じての伝統であった群れの遊動生活というものに別れをつげて、永住的ではないにせよ定着生活をせざるをえなくなった。そして、この隠れ家に定着しているあいだに、未発達で生まれた赤ん坊は発達とともに直立二足歩行をはじめるようになったのである。


参考文献
1.今西錦司: 『進化とは何か』 「私の進化論の生い立ち 六」、講談社学術文庫
(実際には、2〜4の文が一つの段落になっています)


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