中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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PISAの問題を解く力

 教育再生会議は、小学校に理科専科教員の設置を進めています〔1〕。PISAなど、学力低下への対策です。好奇心に満ちた生徒に、理科の楽しさが伝わるとよいですね。

 発端となっているPISAの問題を解くには、どのような能力が必要でしょうか。読解・科学・数学に共通していえることは、生活と関連する問題で、学科の専門知識はなくても解けるということです。問題文には用語の説明があります。

 新聞に公開された問題を示します〔2〕。
 ・読解力: 落書き
 ・科学的応用力: 酸性雨温室効果
 ・数学的応用力: 為替レート

 これらの問題文は、学ぶ機会の少ない考え方がもとになっています。読解力では、論証(反証を含む)や説得(倫理を含む)の考え方が必要です。科学的応用力では、実験の考え方(類推、変数固定、因果関係、仮説実証・反証、実証の不確実性)が必要です。数学的応用力の問題では、単位変換の考え方が必要です。

 とくに読解と科学の問題を解く上で、倫理学、論理学、因果関係の推理がもとになっています。これらの知識はPISAの問題のように、現実の世界で使われています。

 倫理学から、行動の規範(手本)や判断を学ぶことができます。論理学から、証明と反証、推理の方法を学ぶことができます。因果関係の推理からは、原因究明のしかたがわかります。

 ところで、ジョン・スチュアート・ミルという人をご存じですか。ミルは、因果関係の推理の基礎をつくりました。19世紀イギリスのミルは、8歳で数学を学び、論理学、倫理学、政治・経済学に足跡を残しています。たとえば、幸福の総和を最大にする行動の考え方(功利主義)や、婦人参政権を唱えました。ミルの足跡が、PISAの応用問題とかかわっています。


参考文献
〔1〕読売新聞 2007年12月26日朝刊 「『道徳』の教科書化 再提言」
〔2〕読売新聞 2007年12月5日朝刊 「OECD国際学習到達度調査」


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