中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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説得の命令が判断される

 「したほうがよい」かどうかは、相手が判断することです。ある人は「よい」と思っても、ほかの人は「よい」と考えないかもしれません。

 禁煙を依頼する論理構造の例を見てください。「したほうがよい」という同意を得るための命令が2種類含まれています。個別命令と普遍命令です。

 例:禁煙を依頼する論理構造
   ここでタバコを吸わないほうがよい。  個別命令
    この車輛は禁煙である。         主張
     禁煙表示がある。             事実
    規則を守ったほうがよい。        普遍命令

 相手が同意できるように、その場面に応じた個別命令を、事実と普遍命令(多くの人が認めている行動基準)によって理由づけします。もし、同意してもらえない場合は、別の理由を述べます。「咳をしている人が数人いる」「他人に迷惑をかけないほうがよい」のような理由をあげることができます。

 説得の論理構造をつくるには、相手が同意しやすいような理由を複数列挙しましょう。同意しやすい理由には、自分の利害・損得にかかわること、事実からいえること、多くの人が認める普遍命令などがあります。

 列挙した理由を取捨選択し、同意しやすい重要度順に並び替え、論理構造に記述します。

  説得理由の整理

 説得時には、相手の反応を見ながら、説得できそうな理由から小出しにしていきましょう。反論がなければ、同意しているとみなすことができます。第2、第3の理由を用意しておくことで余裕をもって説得できます。

 つぎの論理構造は、説得に有効と考えられる順に理由が並んでいます。(  )内は普遍命令です。普遍命令を言わないで説得できるにこしたことはありません。あたり前のことなので、相手の自尊心にかかわるからです。

 例:複数の理由を用意した論理構造
   ここでタバコを吸わないほうがよい。
    この車輛は禁煙である。         ―┐
     禁煙表示がある。             理由1
    (規則を守ったほうがよい)         ―┘
    あと10分で終点である。        ─┐
     到着時刻の放送があった。      理由2
    (もう少し我慢するほうがよい)     ─┘
    タバコの煙がけむたい。        ─┐
     タバコの煙が流れてくる。       理由3
    (他人に迷惑をかけないほうがよい) ─┘


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