欧米人と日本人の思考
つぎの文章は、哲学者・木田 元さんについての記事です〔1〕。下線部にあてはまる言葉を語群から選んでください。
〔語群〕
ソクラテス
デカルト
ハイデガー
ソフィスト
プラトン
日本人
西洋哲学
答え
答え
1. ハイデガー
2. プラトン デカルト
3. 西洋哲学 日本人
4. ソクラテス ソフィスト
参考文献
〔1〕 読売新聞 2008年1月18日朝刊 「哲学 わからなくて当然」
(表記の一部を変更しています)
1. 木田さんは、「時間と存在」で知られる20世紀ドイツの______哲学の日本における第一人者で、中央大学で長く教鞭をとってきた。しかし、わからないことを、わからないと言えるようになるまでには時間がかかった。 2. 「もちろん勉強してきましたから、ある程度はわかりますよ。しかし、______の『イデア』なんて、見たようなふりして講義してきましたが、絶対に変化せず、生成も消滅もしないものは見たことがない。世界構造の奥の奥がわかる______の『理性』が自分の中にあるとは、とても思えない。でも、正直に言うと、商売に差し支えるから言わなかった(笑い)」と率直に語り出した。 3. わかることとわからないことを一度、「対話」をしながらきっちり整理してみようと思い立った。 その結果、わかったことは、西洋と日本のものの見方の決定的な違いである。日本人にとっては自然は、生成消滅するもので、人は自然の中から生まれ出て、自然の中へ帰ってゆく存在と考えられている。しかし、プラトン以降の______では、「イデア」「理性」など、様々に呼ばれる超自然的存在によって、形を与えられ制作されるものが自然で、まるで考えが違う。わび、さびを感じ、無常をおぼえる______と、自然を科学の力で変えることができると信じる西洋的合理主義の違いは、この自然観の違いに由来する。 4. だとすれば、西洋の哲学が、日本人にわからないのは、ある意味で、仕方がないというのだ。 そもそも古代ギリシャ語のフィロソフィアの訳語を「哲学」としたことが誤りの始まりという。______のこの言葉は、もともと「知を愛する」から生まれ、無知だからこそ知ることを希求する営み。はじめは「希哲学」と訳された。しかし、肝心の「希」の部分が削られ、なんだか偉そうに「哲学」となってしまった。 「これでは、知識を売り物にする輩(やから)とソクラテスが批判した______と同じになってしまう」 だからといって哲学を無用とは思わない。「僕のように答えの出そうもないことにしか興味がもてない人はいるし、哲学することで、問題をすり抜ける方法を発見できるかもしれない」と信じている。 |
〔語群〕
ソクラテス
デカルト
ハイデガー
ソフィスト
プラトン
日本人
西洋哲学
答え
答え
1. ハイデガー
2. プラトン デカルト
3. 西洋哲学 日本人
4. ソクラテス ソフィスト
参考文献
〔1〕 読売新聞 2008年1月18日朝刊 「哲学 わからなくて当然」
(表記の一部を変更しています)
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