中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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理由を述べて説得1

 子供のしつけについて、二つの投書が新聞に載っていました。スーパーまたはデパートで、子供に走り回らないように伝える方法です。

1. 私は子供にルールを守らせようとする時は、「なぜいけないか」を必ず言い聞かせてきました。
 実際に子供の目の位置で周囲を点検してみます。頭や目の位置にあぶない出っ張りがあれば、ぶつかると、ケガをすることが分かります。子供には歩く大人の足しか見えません。お年寄りにぶつかったら、大けがをさせかねません。
 私はこうした危けんを説明し、走らない約束をさせました。頭ごなしにしかるより効果的だと思われます。

2. 注いするのは良いことです。言い方を工夫するともっと良いと思います。 (略)
 私はあぶない場所で騒いでいる子供たちを見かけたら、子供の口調で笑いながら、「あぶないぞお」と話しかけています。子供たちは一瞬驚くものの、たいていの場合、理解してくれます。
 温かく注いし合うことで、潤いが生まれるような人間関係が作れればいいと思います。

 二つの文章には、説得の技術が述べられています。どちらも命令と理由によって、行動をやめさせようとしています。

1. スーパーの中で走り回るのはやめようね。(個別命令)
    あぶないから。(理由)
     ぶつかると、けがをするかもしれないよ。
     お年寄りにぶつかると、大けがをさせるかもしれないよ。
   あぶないことはやめよう。(この普遍命令は省略されている)

2. デパートの中で走り回るのはやめようね。(個別命令)
    あぶないぞお。(理由)
   あぶないことはやめよう。(この普遍命令は省略されている)

 どちらも、「走り回ってはいけない」というルール(規範)で説得していません。「あぶないよ」という理由によって説得しています。あぶないことを避けようとする気持ち(回避欲)に訴えるほうが、ルールよりも実感し納得しやすいからなのでしょう。


参考文献
1.読売新聞 2008年1月26日朝刊 気流 「しつけ 子供に理由説明を 井上和子 60」
2.同紙 気流 「温かさあれば伝わる 鈴木りよ子 28」
3.説得の論理構成


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