中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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規範の検証

 倫理に関する作文の課題に、どのように取り組めばよいでしょうか。たとえば、「落書きについての二つの手紙」(PISA読解力)があります。また、「自分がしてもらいたくないことは、人にしてはいけない」(千葉高入試)があり、この論語の言葉は、昭和女子大学長・坂東真理子さんの『女性の品格』(PHP新書)でも取り上げられています(ゴールデンルール)。

 「落書きをやめよう」という作文を書こうとします。これは説得の作文なので、落書きをやめようという個別命令を、事実と規範(普遍命令)の理由によって構成することができます。

落書きをやめよう(個別命令)
 あなたは他人の建物や公園の銅像などに落書きをしている(事実)
 他人の財産を侵すな(規範)
 銅像は文化遺産である(事実)
 環境・資源を未来に継承せよ(規範)
 落書きを消すには労力と費用がかかる(事実)
 他人に迷惑をかけるな(規範)
 落書き者は法律で罰せられる(事実)
 規則を守れ(規範)

 では、「他人の財産を侵すな」という規範は適切でしょうか。人間は、生命・自由・財産に対して不可侵の権利を持つことから、適切と考えられています。本当でしょうか。税金は、他人の財産を侵しているとも考えられます。

 そこで、当たり前と考えられている規範を再検討してみましょう。そのために、「他人の財産を侵す社会」を想定します。ぬすみや略だつのある社会は、「他人の財産を尊重し侵さない社会」と比べ、良い社会とはいえません。したがって「他人の財産を侵すな」は適切であるといえましょう。もし税金が、多くの国民の幸せのために使われるなら適切です。しかし、一部の人の天下りや利権がらみで、多額の税金が無駄づかいされるならば問題です。

 このように、規範が適切か確認した上で説得に使うことができます。また、その過程を作文にすることができます。


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