中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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科学の考え方

 科学と非科学の境界について次のような文章が出題されています。

 (前略) 科学者のK・R・ポパーは、科学と非科学を分けるために、次のような方法を提案した。反証(間違っていることを証明すること)が可能な理論は科学的であり、反証が不可能な説は非科学的だと考える。検証ができるかどうかは問わない。
 そもそも、ある理論を裏付ける事実があったとしても、たまたまそのような都合の良い事例があっただけかもしれないので、その理論を「証明」したことにはならない。しかも、ある法則が成り立つ条件を調べるといっても、すべての条件をテストすることは難しい。むしろ、科学の進歩によって間違っていると修正を受けるものの方が、はるかに「科学的」であるといえる。
 一方、非科学的な説は、検証も反証もできないので、それを受け入れるためには、無条件に信じるしかない。科学と非科学の境を決めるこの基準は、「反証可能性」と呼ばれている。反証できるかどうかが科学的な根拠となりうるというのは、逆説めいていて面白い。 例えば、「すべてのカラスは黒い」という説は、一羽でも白いカラスを見つければ反証されるので、科学的である。しかし「お化け」が存在することは検証も反証もできないので、その存在を信じることは非科学的である。逆に、「お化けなど存在しない」と主張することは、どこかでお化けが見つかれば反証されるので、より科学的だということになる。 (後略)
(酒井邦嘉 「科学という仕事」 東京都高校入試)

 ポパーは、反証可能性が科学の本質であると考えました。それは、「仮説(本文では理論、説、法則)が正しければ、結論(仮説を裏付ける事実)も正しい」とは、かならずしもいえないからです。その理由を2つあげています。
,垢戮討両魴錣撚樟發鮓‐擇垢襪海箸脇颪靴ぁ
△△訃魴錣撚樟發鮓‐擇任たとしても、仮説は正しいとはいえない。なぜなら、別の条件で仮説が反証されるかもしれない。

 検証可能性を科学の条件にすると、△慮蹐蝓文綏鏐猟蠅慮蹐蝓砲鬚かす可能性があります。しかし、,脳斂世任る仮説はかぎられます。そこで、仮説が反証(否認)されたなら、仮説を修正し、可能ならばふたたび検証します。仮説を修正し検証することによって仮説の普遍性を高め、原理・理論・法則とよばれる新知識を創造できる可能性があります。

     仮説から新知識へ

 科学の考え方は、神奈川県の入試でも出題されています(仮説から新知識へ)。


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