中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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構造化された説明

 知りたいことがすぐ分かるような説明文の例を紹介します。北野 大(まさる)さんは、「知っているようで知らない『水』の不思議」という本の中で、おいしい水の条件について書いています。

 おいしい水の条件とはなにか

 水のおいしさは「味」と「香り」と「温度」できまります。どんな料理や飲み物にもこの条件はあてはまりますから、けっして特別なことではありません。
 水の味はミネラル分と酸素や二酸化炭素がつくります。ミネラルウォターブームになっていますが、少量の二酸化炭素も味の決め手になっているのです。湯冷ましの水がまずいのは、沸騰させたときに水の中に含まれていた二酸化炭素が逃げ出してしまったからです。
 香りというのは水の鮮度のことです。水は時間はたつほどに本来の香りが失われていきます。あるいは、殺菌のために塩素を大量に使ったり、ダムや湖などの貯水池にさまざまな藻が発生して本来の香りを奪い去ってしまう例はいくらでもあります。
 温度も大切な要素です。どんな名水でもなまぬるかったらおいしくありません。冷たい水がおいしいのは、味覚にさわやかな刺激を与えるからですが、一般的には体温プラスマイナス25度Cがおいしい水(湯)の温度といわれています。冷たい水は11度C前後がいちばんおいしいし、熱いお茶なら70度C前後がおいしいと感じます。

 この説明文は、構造化されているのが特徴です。
・問いに答えている。
・説明が、概要から詳細になっている。
・段落の先頭文に総論があり、各論が続く。
・例をあげて説明を補強している。

1. 問いに答える
 見出しの「おいしい水の条件とはなにか」という問いに、味・香り・温度できまると最初の文で答えています。

2. 概要から詳細へ
 味・香り・温度の詳細が、3つの段落で説明されています。

3. 総論から各論へ
 段落の先頭文で総論が述べられ、各論が続きます。

4. 説明の補強・例証
 説明文を、例を用いて分かるようにしています。たとえば、「少量の二酸化炭素も味の決め手になっている。」を、「湯冷ましの水がまずいのは、沸騰させたときに水の中に含まれていた二酸化炭素が逃げ出してしまったからだ。」と例証しています。

 説明文の構成を示します。

問い: おいしい水の条件とはなにか。
答え:
 水のおいしさは「味」と「香り」と「温度」できまる。
  水の味はミネラル分と酸素や二酸化炭素がつくる。
   ミネラルウォターブームになっている。
   少量の二酸化炭素も味の決め手になっている。
    湯冷ましの水がまずいのは、沸騰させたときに水の中に
    含まれていた二酸化炭素が逃げ出してしまったからだ。
  香りというのは水の鮮度のことだ。
   水は時間はたつほどに本来の香りが失われていく。
   殺菌のために塩素を大量に使ったり、ダムや湖などの貯水
   池にさまざまな藻が発生して本来の香りを奪い去ってしまう
   例はいくらでもある。
  温度も大切な要素だ。
   どんな名水でもなまぬるかったらおいしくない。
   冷たい水がおいしいのは、味覚にさわやかな刺激を与える
   からだ。
   一般的には体温プラスマイナス25度Cがおいしい水(湯)の
   温度といわれている。
    冷たい水は11度C前後がいちばんおいしい。
    熱いお茶なら70度C前後がおいしいと感じる。


参考文献
北野 大: 知っているようで知らない「水」の不思議、大和書房


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