中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉7

 平安時代の歌物語である「伊勢物語」を読んで、問いに答えてみましょう。

 昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、東のかたに住むべき国求めにとてゆきけり。もとより友とする人、ひとりふたりしていきけり。道知れる人もなくてまどひいきけり。三河の国、八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河のくもでなれば、橋を八つわたせるによりてなむ、八橋といひける。その沢のほとりの木のかげに下りいて、かれいひ食ひけり。その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かきつばたといふ五文字を句の上にすゑて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。

   唐衣 着つつ慣れにし つましあれば
   はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ

とよめりければ、みな人、かれいひの上に涙落として、ほとびにけり。

  えうなきもの…価値のない者。
  かれいひ(乾飯)…炊いた米を乾燥させた携帯食。
  唐衣からころも…美しくりっぱな衣。
  つま…妻、褄つま(着物の両端)。 
(「伊勢物語」 九段 )

1.下線の言葉の意味を書いてみましょう。
(1) まどひいきけり
(2) くもで
(3) いとおもしろく

2.「かきつばた」と和歌はどのような関係になっていますか。

3. この歌を詠んだのはだれですか。

答え












答え
1.
(1) 迷いながら行った
(2) (クモの手のように)八方に分かれているようす。
(3) たいそう趣き深く

2. 句の先頭が「か・き・つ・は・た」になっている。

 らころも(唐衣) (着)つつ慣れにし ましあれば
 るばる来ぬる び(旅)をしぞ思ふ

3.
 在原業平(ありわらのなりひら): 伊勢物語の主人公とされる。


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