中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉11

 次の文章を読んで、問いに答えてみましょう。

 昔、愚かなるあつて、人の婿になりて行きぬ。さまざまにもてなされけれども、なまこざかしくよしばみていと物も食はで、飢ゑて覚えけるままに、妻があからさまに出てたる隙(ひま)に、米をひと頬(ほほ)打ちくくみて食はむとする所に、妻帰りたりければ、恥ずかしさに顔うち赤らめてゐたり。「頬の腫(は)れたまふと見えたまふをばいかにや」と問へば、声もせず、いよいよ顔赤みければ、腫れ物の大事にて、ものも言はぬにや、と驚き、父母にかくと言へば、父母来たりて、「いかにいかに」と言ふ。いよいよ色赤くなるを見て、隣の者集まりて、「婿殿の腫れ物の大事におはすなる、あさまし」とて、訪(とぶ)らふ。さるほどに、「医師呼べ」とて、藪医師の近々にありけるを呼びて見すれば、「ゆゆしき御大事の物なり。とくとく治療しまゐらせむ」とて、大きなる火針を赤く焼きて、頬を通したれば、米ほろほろとこぼれてけり。頬は破られ恥ぢがましかりけり。

 俗 … 俗人。
 よしばみて … 気取っていて。
 食はで … 食わないで。
 あからさまに … ちょっと。 
( 「沙石集」 城北高 入試問題文より)

 沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう)によって編集された仏教説話集です。
1. 下線の言葉の意味を書いてみましょう。
(1) こざかしく
(2) いと
(3) 食はむ
(4) いかにいかに
(5) あさまし
(6) さるほどに
(7) とくとく

2. 登場人物を時間順に書いてみましょう。

3. この話の教訓は何でしょうか。

答え












答え

1.
(1) 利口ぶって。ぬけめなく。
(2) あまり
(3) 食おう
(4) どうしたどうした。どうしてどうして。
(5) 驚いたことだ。驚くばかりだ。
(6) やがて
(7) 大急ぎで

2.
 婿、(婿の)妻、(妻の)父母、隣の者、藪医師。

3.
 かっこうをつけて振舞っていると、大恥をかくことがある。


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