中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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考える方法1

 新聞に、数学で考える力が養われるという投書が載っています。

 私たちが学ぶ数学は日常生活で役立つのか、考えました。買い物なら小学校で学ぶ算数の計算力で十分です。専門的な職業に就いていない限り、ベクトルや指数、対数の計算などは必要ないでしょう。なぜ数学の勉強をするのでしょうか。
 問題を解くには、学年が上がるほど、それまでに学んだ知識が必要になります。その知識で多角的に考え、解答を導き出すのです。答えに至る過程をわかりやすく伝える能力も要求されます。
 数学を学ぶことは物事を様々な角度から見る力と、正しく伝える力を養うことになるのです。自分の考えを順序立てて伝える能力は国語より、数学によって鍛えられているのではないでしょうか。
(読売新聞 2009年2月2日 気流 「数学学び養われる 多角的に考える力」 高校生 宇山 静音 17 京都市)

 この文章を読んで、なるほどと感心しました。書かれていることが的を射ているからです。念のため、1つ1つを検証してみましょう。

1.専門分野でないと、ベクトルや指数、対数の計算などは必要ない。
 個人の体験を紹介します。コンピューターシステムの仕事に30年かかわってきた中で、指数や対数を使ったのは数えるほどです。指数は、待ち時間のシミュレーションや統計分布の計算で使いました。対数は、騒音レベルのシミュレーションで使いました。ただし、滑らかな曲線の表示などで、連立方程式を解く機会は何度かありました。

2.数学は、積み上げた知識をもとに多角的に考える力を養う。
 社会における問題解決では、自分・他人・本などの知識をもとに複数の手段を検討します。数学には「別解」という言葉ががあるように、問題を解く方法は1つとは限りません。問題解決における案出や、手段を検証する練習になります。

3.数学は、答えに至る過程を正しく分かりやすく伝える能力を養う。
 移行の法則(いわゆる三段論法)によって、計算で答えを導き出したり、合同・相似などを証明したりします。三平方の定理など、定理を適用することは個別化の原理の実践です。また、消去法や背理法も数学で学びます。このように、解答を導き出したり、証明したりする推論の方法を、数学の体系の中で習得することができます。

4.自分の考えを順序立てて伝える能力は国語より、数学によって鍛えられる。
 長文読解や作文を得意とする人の中には、異論を唱える人もいることでしょう。このことについては稿を改めて検証します。


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