中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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考える方法2

 考える方法1の続きです。「自分の考えを順序立てて伝える能力は国語より、数学によって鍛えられる」でしょうか。

 考える方法には、どのようなものがあるでしょう。基本となる考え方には、哲学、倫理学、論理学があります。哲学によって本質を、倫理学によって善悪を、論理学によって理由を明らかにすることができます。なお応用として、問題解決、プロジェクト管理、説得、交渉、シナリオなどの方法があります。

 哲学・倫理学・論理学と、学習科目との関連はどのようになっているでしょう。「中学からの作文・論文」をもとに、関連を調べた結果を表に示します(下表)。

 国語では、考える方法そのものを扱っていないことが分かります。しかし、国語で書かれた個々の文章から、「事例研究」によって考え方を学んでいます。

 数学では、「体系化された知識」をもとに、定義・分類・関係のほか、個別化原理・移行法則などの推論方法を学習できます。たとえば個別化原理によって、分配法則を個々の計算に使えます。移行法則によって式の変形や証明ができます。

 理科では、分類・要素還元・因果関係を学ぶとともに、実験や観察をとおして「仮説実証」の考え方を習得できます。仮説実証の例: 「地球は丸い」(仮説)ならば、水平線が丸く見えるはずだ(仮説からの帰結)。実際に丸く見える(実証)。したがって、仮説は正しいだろう(結論)。

 学習方法には、座学(講義)、事例研究、OJT(実践学習)、疑似体験などがあります。座学以外の方法の場合、「基本になることを系統的に学習したい」という声が数多く聞かれます。なぜかというと、人は躾(しつけ)に始まり、模倣、試行錯誤、自立へと向かいます。躾・模倣に相当する基礎知識の習得を省いて、いきなり試行錯誤することは難しいからです。長文読解も似たようなところがあります。

 考え方を体系の中で学習できる数学は、事例研究を中心に学ぶ国語よりも、考える方法を習得しやすいといえます。

 表: 考える方法と関連科目
考える方法 関連科目

哲学
本質化
 概念
 分類
 要素還元
 本質直感
 構造
 因果関係
 形容
 数学(定義)、国語(定義)
 数学(図形)、理科(種類)
 理科(物質)、国語(文章)
 国語(文章)
 数学(関係)、国語(文章)
 理科(実験・観察)
 国語(形容)
倫理学
倫理のことば
 定言・仮言命法
 背理法的判断
 総合判断
 道徳・倫理、国語(文章)
論理学
論理思考
 推論(演繹)
  個別化原理
  後件否定・対偶
  背理法
  双条件
  移行法則
  消去法
  両刃論法
  完全列挙
  数学的帰納法
  同型性
  反証
 推理(帰納)
  仮説実証
  前件肯定
  類推
 弁証法

 数学(定理)、理科(法則)
 数学(対偶)
 数学(証明)
 数学(等式)
 数学(証明)、国語(文章)
 数学(証明)、国語(文章)
 数学(プログラム)
 数学(場合の数)
 数学(規則性)
 数学(数式・グラフ・図形)
 理科(実験)、国語(反例)

 理科(モデル化・実験)
 理科(実験)、国語(例証)
 理科(仮説)、国語(文章)
 理科(推移)・国語(文章)

問題解決  現状調査
 問題分析
 目的設定
 手段検討
 計画立案
 総合(理科、数学、国語、
 倫理、心理 …) 
プロジェクト管理  統合 範囲 時間
 費用 品質 組織
 伝達 調達 リスク
 総合(理科、数学、国語、
 倫理、心理 …)
説得・交渉・
シナリオ
 欲得・規範・情感
 分配・統合・問題解決
 シナリオ計画
 総合(理科、数学、国語、
 倫理、心理 …)


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