中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉23

 次の古文を読んで、問いに答えてみましょう。

 南部(奈良)に、歯取る唐人(大陸から来た人)ありき。ある在家人(出家していない人)の、慳貪(けちで欲ばり)にして、利養(利益)を先とし、事に触れて、商ひ心のみありて、徳(財産)もありけるが、虫の食ひたる歯を取らせむとて、唐人がもとに行きぬ。歯一つ取るには、銭二文に定めたるを、「一文にて取りてたべ(取り給え)」と云ふ。少分の事なれば、ただも取るべけれど(注)心様の憎さに、「ふつと、一文にては取らじ(注)」と云うふ。やや久しく論ずる程に、おほかた取らざりければ、「さらば三文にて、歯二つ取り給え」とて、虫も食はぬ良き歯を取り添えへて、二つ取らせて、三文取らせつ。心には利分とこそ思ひけめども、きずなき歯を失ひぬる。大きなる損なり。これは申すに及ばず、大きに愚かなる事、おこがましきわざなり

 ただも取るべけれど・・・ただで取ることもできたが。
 ふつと、一文にては取らじ・・・全然、一文では(歯を)取らない。
(「沙石集」 秋田県高入試問題文より 表記を一部変更)

 沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう)によって編集された仏教説話集です。在家人が唐人に虫歯を取ってもらう話をもとに、教訓を示しています。

1. 次の言葉の意味を書いてみましょう。
ア おほかた
イ さらば
ウ おこがましきわざなり

2. 心様(こころざま)について説明するとき、Aには適切な語句を書き、BとC には当てはまる語句を本文中から抜書きしてください。

 【 A 】にもかかわらず、歯一本を抜くわずか【 B 】の代金を【 C 】に値切ろうとする根性。

3. この話のように、目先の利益にとらわれたことを題材とした故事成語はどれですか。
ア 孟母三遷
イ 大器晩成
ウ 推敲
エ 朝三暮四
オ 蛍雪の功

答 え












答 え
1.
ア いっこうに
イ それでは
ウ ばかげた行いである。

2.
A 財産がある (金持ちである)
B 二文 (銭二文)
C 一文

3. エ
ア 孟母三遷(の教え) (教育は環境が大切であること)
イ 大器晩成 (大人物は、世に出るまで時間がかかること)
ウ 推敲 (文章をよく練り直すこと)
エ 朝三暮四 (目先の違いにとらわれ、結果が同じであることに気がつかないこと)
オ 蛍雪の功 (苦労して勉強した成果)


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