中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉32

 次の古文を読んで、問いに答えてみましょう。

 俗説に言ふ、延喜帝の御宇(期間)、内裏(天皇の住居)にて御歌合(うたあわせ)あるべきとて、かねて大伴黒主が相手に小野小町を定めらる。黒主思ひけるは、小町は歌の上手なれば、とてもかれには及ぶまじ。しかし、明日の歌を今宵吟ぜぬ事はあるまじ。立ち聞きせんとて、小町が家にしのび寄りて聞くに、小町は水辺に草といふ題にて、
 蒔(ま)かなくに 何をたねとて うき草の 浪のうねうね おひしげるらん (種をまいた覚えもないのに生い茂る浮き草のように、知らないうちに悲しいことが胸の中にいっぱいになっております)
と吟ず。黒主大いによろこび、この歌を『万葉集』に書き加へ、その会をぞ待ちゐたる。
 (略) 帝、紀貫之を召して、小町が歌を詠ましめたまふ。水辺の草といふ題にて、
 蒔かなくに 何をたねとて うき草の 浪のうねうね おひしげるらん
とありければ、列座(その場に並んで坐っている人々)、この歌を感じたまふとき、大伴黒主すすみ出でて、これは古歌にて、『万葉集』に見え候ふ、とて言ひて取り出し見せしむるに、黒主のことばに違はざりければ、小町大いにおどろき、よく見るに、行の次第(具合)、文字の墨つき、違ひたり。さては、我ひとり吟ぜしを、黒主立ち聞きして書き込みたるならんと思ひ、はんざう(湯や水を注ぐ器具)に入れて洗ふに、もとより入れ筆なれば、歌の文字、題ともにことごとく落ちければ、小町は御褒美にあづかり、黒主は配流(島流し)せらるといふ。 (略)
(井沢蟠竜 「公益俗説弁」 神奈川県立横須賀高校入試問題文より 表記一部変更)

 大伴黒主は、歌合せの相手である小野小町にかなわないと考えました。そこで、小町の歌を立ち聞きし、万葉集に書き加えました。歌合せで黒主は、小町の歌が万葉集に載っていると言い出します。小町は加筆してあることを証明し、黒主は島流しにされたということです。

A 次の言葉の意味は、語群のどれでしょうか。
1 かれには
2 あるまじ
3 感じたまふ
4 見せしむるに

〔語群〕
ア 感心なさる
イ 見せたところ
ウ あるはずがない
エ あの人には

B 「小町が歌を詠ましめたまふ」の意味は、次のどれでしょうか。
1 小町が、歌をお詠ませになった。
2 小町に歌をお詠ませになった。
3 小町の歌をお詠ませになった。

答 え












答 え

1 エ あの人には (小町は女性で、「かれ」は男女ともに用いられる)
2 ウ あるはずがない
3 ア 感心なさる
4 イ 見せたところ

B 3


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