中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉38

 次の古文を読んで、問いに答えてみましょう。

 いにしへ、野干やかん(狐または狐に似た獣)を神としたる社のほとりにて、狐を射たる者ありけり。この者、とが(罪)ありなしの事、陣の定め(裁判)に及びて、人々さまざまに申しける中に、帥大納言経信卿申していはく、
 「竜之魚勢(竜が魚の姿で)、懸預諸之網(預諸の網に懸かる)」とばかりうちいひてゐられたりけり(とだけ言っておられた)
 これ(このことは)、竜の(竜が)魚のすがたになりて、波にたはぶれて浮かび出たりけるほどに、預諸といふ者の、網を引けるにかかりてかなしきめ(つらい目)をみて、大海にかへりて竜王にうたへければ(訴えたところ)、竜王ことわりて(説明して)いはく、
 「なにしか魚のすがたとはなりける。さればこそ網にはかかれ。今より後、さる事をすまじきなり」といひけることなり。
 いみじき神なりとても、狐のすがたにて走り出たらんを射たらんは、なにのとがかあらんといふ心(意味)なり。
(『続古事談』 佐賀県高校入試問題文より 表記一部変更)

 『続古事談』は、鎌倉時代の説話集です。
 竜が魚の姿になって網にかかる話を例に引き、狐の姿になった神を射たことについて判断しています。

A 次の言葉の意味は、語群のどれでしょうか。
1 いにしへ
2 たはぶれて
3 すまじきなり
4 いみじき

〔語群〕
ア してはいけない
イ 遊び興じて
ウ すぐれた
エ 昔

B 「なにのとがかあらん」とあるが、経信卿(つねのぶきょう)は狐を射た者の罪があるかないかについて、どのように考えていますか。
ア 竜王がこの者の罪を許したのだから、この者には何の罪もない。
イ 狐の姿に化けた神が悪いのだから、この者には何の罪もない。
ウ 狐をまつる神社の近くで狐を射止めたので、この者は重罪である。
エ どんな理由があっても殺生は良くないので、この者は重罪である。

答 え












答 え

1 エ いにしへ (古へ: 昔)
2 イ たはぶれて (戯れて: 遊び興じて)
3 ア すまじきなり (してはいけない。まじ: てはならない)
4 ウ いみじき (すぐれた)

B イ
何の(反語 どんな〜か): どんな罪があろう(何の罪もない)。


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